なぜ真鯛は「魚の王様」なのか?その秘密とタイラバが楽しくなるマダイ雑学

FOLK IN ONの人気のデイゲーム、タイラバで狙う関門のピチピチ真鯛🐟
お食い初めや結婚式、お正月……日本のお祝いの席には、必ずと言っていいほど「真鯛(マダイ)」が主役として登場しますよね。

数ある魚の中で、なぜ真鯛だけが「魚の王様」として日本人に愛され続けているのでしょうか?

今回は、神話の時代から続く縁起の良さの理由と、関門海峡で真鯛と日々向き合っている船長だからこそ知っている「一番美味しい真鯛の食べ方」まで、じっくりご紹介します😊

なぜ真鯛は「縁起が良い魚」と言われるの?

①「めでたい」の語呂合わせと紅白カラー 言葉の響きが「めでたい」に通じるのはもちろんですが、真鯛の鮮やかな「赤」は太陽や邪気払いを象徴する色とされ、身の「白」と合わさって、日本人にとって最も縁起の良い「紅白」を体現していると言われています。

右手に釣り竿、左手に鯛を抱える恵比寿様のイラスト

七福神・恵比寿様が抱える魚
商売繁盛・豊漁の神様である恵比寿様は、右手に釣り竿、左手に真鯛を抱えた姿で描かれます。この釣り竿には「網で一気に獲り尽くさず、竿一本で誠実に福を釣る=暴利を貪らない商売をする」という教えが込められているとされ、真鯛はまさに「福の象徴」として恵比寿様の腕の中にいるのです。

実はあの「浦島太郎」のルーツ!?神話に登場する真鯛の伝説

真鯛が日本人にどれほど深く根付いているかを知るには、奈良時代に編纂された『古事記』『日本書紀』の神話まで遡ります。実はあの「浦島太郎」の原型の一つとされる「海幸彦・山幸彦」の物語に、真鯛が印象的な役回りで登場するんです。

漁が得意な兄・海幸彦と道具を交換して海に出た弟・山幸彦は、兄の大切な釣り針をうっかり失くしてしまいます。困り果てていたところ、海の案内神に導かれて海底の宮殿へ。そこで海神の娘・豊玉姫と出会い、なんと3年もの間、竜宮城さながらの暮らしを送ります。(まさに浦島太郎そのものの筋書きですよね。)

山幸彦が真鯛の口の釣り針を見つけたイラスト

3年が経ち、本来の目的を思い出した山幸彦。海神が魚たちを集めて釣り針の行方を尋ねたところ、日本書紀の記述によれば「赤女(あかめ)」と呼ばれる魚――つまり真鯛が、口の調子が悪く最近姿を見せていないことが分かります。真鯛の口を探ってみると、失くした釣り針が見つかり、山幸彦は無事に地上へ帰ることができました。

真鯛が単なる魚ではなく、神話の重要な場面で名指しされる存在だったこと。これも、真鯛が「特別な魚」として長く愛されてきた理由の一つなのかもしれません😊

 お祝いの席に欠かせない理由

お祝いの席で真鯛が選ばれるのには、実は人々の深い願いが込められています。

  • 「尾頭付き」に込められた願い お祝いの真鯛は、頭から尾までまるごと焼かれた姿で出されます。これは「最初から最後まで全うする」「完全で欠けていない」ことを表し、長寿や物事の成就を願う縁起担ぎとされています。
  • 長寿の魚としての真鯛 真鯛は寿命が長く、20〜40年、記録によっては50年以上生きた例も報告されている息の長い魚です。長生きの象徴として、長寿祝いの席にもぴったりの魚とされています。
  • 全国に広がる「鯛」の縁起物文化 鯛にあやかった縁起物は日本各地にあります。神社の「鯛みくじ」や、お祭りで担がれる鯛をかたどった郷土玩具など、鯛は単なる食材を超えて「福を呼ぶモチーフ」として親しまれてきました。真鯛がこれほど文化に溶け込んでいる魚は、実はそう多くありません。

知る人ぞ知る最強の開運グッズ「鯛の鯛」

真鯛を丸ごと一匹食べる機会があっても、意外と知られていないのが「鯛の鯛」の存在です。胸ビレの付け根、エラのすぐ後ろあたりに、まるで真鯛そのものの形をした小さな骨が隠れているのです。

正体は「肩甲骨」と「烏口骨(うこうこつ)」という、胸ビレを動かすための2つの骨がつながったもの。その見事な魚の形から「鯛中鯛(たいちゅうのたい)」とも呼ばれ、江戸時代の文献にもすでにその名が登場しています。

鯛の体内の肩帯の骨(鯛の鯛)の場所を記したイラスト

「めでたい魚の中に、さらに鯛がいる」ということで、二重の縁起物として昔から大切にされてきました。実際、綺麗に洗って乾かしたものを財布に入れておくと、金運アップや厄除けのお守りになると珍重されてきた歴史があるんですよ。

実はこの骨、アジやブリなど他の硬骨魚にも存在します。ただ、数ある魚の中でも真鯛の「鯛の鯛」が一番形のバランスが良く、美しい鯛の姿をしていると言われています。

スーパーの切り身やお刺身では出会えない、尾頭付きの一匹を食べる時だけのお楽しみ🐟釣り人や食通だけが味わえる、ちょっとした宝探しのような魅力も、真鯛ならではですね😊

💡もう一つの伝説、鯛の”力こぶ”「鳴門骨」

真鯛を捌いていると、背骨のあたりに小さなコブのような膨らみを見つけることがあります。これは「鳴門骨(なるとぼね)」と呼ばれるもので、実は江戸時代の文献にもすでに記録がある、歴史ある骨なんです。

地元では「鯛が激しい潮流を泳ぎ切ると骨が疲れてコブになる」と言い伝えられてきました。潮の速い海域で獲れる天然の鯛によく見られる傾向があり、関門海峡も日本屈指の急流で知られる場所。真鯛を捌く機会があれば、ぜひこのコブを探してみてください。

スタッフHも何度もこの鳴門骨を目にしたことがありますが、実感として「コブがある鯛は脂がのっていて美味しい」と感じることが多いです🐟(※これは経験則であり、科学的に証明された関連性ではありません)。

目次

真鯛だけじゃない!関門で出会える「〇〇ダイ」の秘密

関門海峡で釣れるクロダイ、コロダイ、コショウダイ、マナガツオのイラスト

関門海峡でタイラバをしていると、本命の「マダイ」以外にも、名前に「ダイ(鯛)」とつく魚がよく釣れます。でも実は、彼らの中には「本物の鯛」と「鯛のフリをした別の魚」がいるのをご存知ですか? 石田船長が案内する関門の激流エリアでよく出会う、3つの個性的なゲストをご紹介します🎣

  • いぶし銀の堤防のタフガイ「クロダイ(チヌ)」
    正体: スズキ目タイ科(れっきとした真鯛の親戚!)
    特徴: 真鯛が「海の王様」なら、クロダイは「堤防や磯のタフガイ」。シルバーグレーに光るカッコいい魚体で、引きの強さも強烈です。真鯛と同じく甲殻類が大好きなのでタイラバにもよくアタックしてきます。
  • 名前は鯛だけど中身はイサキ!「コロダイ」
    正体: スズキ目イサキ科(実はタイではなくイサキの仲間!
    特徴: 「ダイ」と名乗っていますが、実は鯛じゃありません(笑)。幼魚の頃は黄色いストライプ模様があり、大きくなるとコロコロとした斑点模様になります。関門の激流で育ったコロダイは引きがすさまじく、白身で食べてもめちゃくちゃ美味しい嬉しいゲストです。
  • 胡椒(コショウ)を振ったような斑点を持つ「コショウダイ」
    正体: スズキ目イサキ科(こちらもイサキの仲間!
    特徴: 体に黒い斑点があり、まるで「粗挽きコショウ」を振ったように見えるのが名前の由来(諸説あり)。唇が分厚く、ちょっととぼけた顔をしていますが、ひとたび針に掛かると関門の潮に乗ってギュンギュン引くパワフルな魚です。お刺身にすると絶品!

なぜ関門海峡では色んな魚がタイラバで釣れるの?

マダイもクロダイもコロダイもコショウダイも、エビやカニといった甲殻類を好んで食べるという共通点があります。関門海峡は激しい潮流で知られる海域で、そのぶんエサとなる甲殻類も豊富です。だからこそ、タイラバ(疑似餌:真鯛を釣る特殊なルアー)を落とすだけで、バラエティ豊かな美味しい魚たちに出会うことができます😊

北九州・関門の遊漁船FOLK IN ONの船上でタイラバJETで釣り上げられたマナガツオ

「〇〇ダイ」の仲間だけではありません!関門海峡の豊かさを象徴するように、時にはこんな超・珍客がタイラバで釣れることもあります🎣

  • カツオじゃないのにカツオを名乗る!?超高級魚「マナガツオ」
    正体: スズキ目マナガツオ科(名前に「カツオ」とつきますが、全くの別系統。
    特徴: ペラペラとした平たい体と、愛嬌のあるおちょぼ口が特徴。「西に鮭なし、東にマナガツオなし」と言われるほど、西日本では昔から珍重されてきた料亭クラスの超高級魚
    美味しさ: お刺身はもちろん、西京焼きにすると絶品!

こんな高級魚がまさかのタイラバにアタックしてくるのも、エサが豊富な関門海峡のポテンシャルの凄さですね✨

▶関門海峡の潮流と地形について詳しくはコチラをどうぞ👀

釣り人だからこそ知っている!関門マダイの極上の味

縁起や歴史も素晴らしいですが、私たちが関門海峡で出会う真鯛は、味わいも格別です。

  • 激流とエサが生み出す、あの美しい体色
    関門海峡特有の激しい潮流に育まれた良質なカニ・エビ類(甲殻類)を主食にしているため、関門の真鯛はカロテノイド色素をしっかり蓄え、鮮やかなピンク色が濃く出やすいと言われています。空腹気味の個体は色がくすむこともあるそうで、体色そのものが「今まで何を食べてきたか」を物語っているのです。
  • 「熟成」で引き出される、複雑な旨味
    船長が丁寧に血抜き・神経締めをした真鯛は、内臓を取り除いて適切に冷やしておくことで、日を追うごとに旨味が変化していきます。魚のうま味成分であるイノシン酸(IMP)は、実は死後の時間経過とともに少しずつ減っていくのですが、代わりに遊離アミノ酸や糖類がじわじわと増えていき、これが「熟成させた魚特有のコクや甘み」を生み出すと言われています。

▶これは山形県水産研究所の研究データでも、熟成期間が進むにつれて似た成分変化が確認されています。

魚の熟成日数に「絶対の正解」はなく、好みや魚のサイズ、締め方によっても変わりますが、一般的には3〜5日ほどで旨味が乗ってくると言われることが多いようです。FOLK IN ONでは、経験上3〜4日ほどを目安にしていますが、これも「食感重視なら早め、コク重視ならもう少し寝かせて」というくらいの感覚です。(※日数感覚は個体差・水温にもよる、船長の経験則です)。

知れば知るほど面白い!タイラバで出会う「福を呼ぶ魚・真鯛」

神話の時代から愛され、お祝いの席で福を運ぶ――真鯛はまさに「魚の王様」の名にふさわしい存在です😊

スーパーで買う真鯛も美味しいですが、自らの手で釣り上げ、石田船長が船上で丁寧に締めた天然マダイの味わいは格別です!さらに、関門海峡のタイラバなら、本命のマダイはもちろん、クロダイやコロダイ、時にはマナガツオのような嬉しい珍客に出会えるのもこの海ならではの魅力。

釣った後も「鯛の鯛(肩帯骨)」を探したり、「鳴門骨」が見つかるかワクワクしたり……そんな宝探しのような楽しみ方ができるのも、アングラーだけの特権です。

ぜひ関門海峡へ、釣って楽しく食べておいしい♪真鯛を釣りに来てくださいね!🐟

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