こんにちは!FOLK IN ON(フォークインオン)のスタッフHです。
先日、「タングステンが品薄・値上がりしている」という記事を書いたところ、遊漁船に遊びに来てくださるお客様からも「ブログ読んだよ!」「やっぱりそうなんだね!」とたくさんの反響をいただきました。ありがとうございます!
ですが、その後もこの話題は落ち着くどころか、じわじわと状況が動いています。今回は続報として、もう少し詳しく、分かりやすく掘り下げてみようと思います。
正直に言うと、調べていくうちに「え、そこまでなってるの!?」と驚いた部分も多かったです。私(スタッフH)にとっても関門海峡の激流を攻略する上で、タングステンヘッドは本当に頼りになる相棒。いち釣り人としても、決して他人事ではないお話でした。
▶前回の記事はこちらからどうぞ

なぜここまで値上がりしているの?3つの理由
タングステンの価格は、年初から比べるとなんと約3倍という水準まで上がっています。「なんとなく物価が上がっているから」ではなく、実は世界規模でこんな3つの理由が重なっているのです。
- 中国の輸出規制(レアメタル戦略)
まず大きいのが、世界のタングステン生産の大部分を握る中国の輸出規制です。これは以前から続いていますが、今も供給の蛇口がグッと絞られた状態が続いています。 - 半導体業界との「資源の奪い合い」
これが意外な落とし穴でした!スマートフォンやパソコン、車などに欠かせない「半導体」を作る工程でも、実はタングステンが大量に使われています。そのため、工具業界や私たち釣具業界が、限られた資源を巨大な半導体業界と取り合っている状態になっているんです。 - 世界的な地政学リスク(中東情勢など)
タングステンは非常に硬くて強い金属のため、軍事用途(戦車や弾薬など)にも使われます。世界情勢が緊緊迫するたびに、「軍事需要が増えるのでは」という思惑が働き、価格がさらに押し上げられやすい構図になっています。
つまり「なんとなく物価が上がってるから」ではなく、供給国の政策・産業間の奪い合い・地政学リスクという、割とはっきりした理由が重なった結果、ということのようです。
釣具メーカーの対応も、かなり具体的に動いています
この波は、もちろん釣具業界にも直撃しています。
大手メーカーのダイワ(DAIWA)は、リールやロッド、用品の価格改定を行い、「もう自社の企業努力だけでは吸収しきれない水準に達した」という趣旨のコメントを出しています。シマノ(SHIMANO)も同様に価格改定に踏み切りました。
特に、タングステン製の超人気ルアーとして知られるダイワの「TGベイト」なども値上げの対象になっています。「これじゃないと釣れない!」という熱烈なファンが多い製品だけに、アングラーの間でも大ニュースになりましたよね。
ちなみに、タングステンを大量に使う「工具業界」では、大手メーカーが受注制限(注文自体をストップ・制限する)に踏み切るところまで来ているそうです。値上げだけでは済まないレベルの逼迫ぶりを見ると、釣具業界にとっても本当に目が離せない状況です。
一部のメーカーでは鉛など別の素材への切り替えも検討されているようですが、タングステンならではの「高比重でコンパクト、沈みが速い」という性能の代わりは、今のところ見つかっていないのが実情です。
人気の「ビンビンスイッチ」品切れの噂について
タイラバ好きの間で圧倒的な人気を誇る、ジャッカルのタングステン製ルアー**「ビンビンスイッチ」**。石田船長、スタッフH一押しのタイラバでもあります。
店頭で「メーカー在庫が最後らしい」「もう手に入らないかも」という話を耳にした方もいるかもしれません。
これについては、元釣具店スタッフの視点から少し補足させてくださいね!
実はこの商品、今回のタングステン騒動が始まる前から、「需要に供給が追いつかない超絶人気商品」でした。フリマアプリなどで定価の2〜3倍の価格で取引されることも珍しくなかったですよね。
なので、「今回の原料危機によって新しく品切れになった」というよりは、「もともと品薄だった超人気商品に、今回のタングステン危機がさらに追い打ちをかけている」というのが実情に近いです。
いずれにせよ、お店で見つけたら「無理のない範囲で、迷わず買っておいたほうがいい」という状況であることは間違いなさそうです。
この先、タングステンのタイラバは世の中から消えちゃうの?

調べてみた結論から言うと、「無くなりはしないけれど、これまでのように気軽に選べる存在ではなくなりそう」というのが、正直な見通しです。
明るいニュースとしては、長らく閉山していた韓国の鉱山が32年ぶりに採掘を再開し、日本への供給も視野に入れているという動きがあります。中国一択だった調達先が広がるのは、すごく希望があるお話です‼
ただし、その鉱山で採れる最初の分はすでに他国との契約が決まっているため、巡り巡って私たちのタイラバの店頭価格に恩恵が届くまでには、まだ少し時間がかかりそうですが・・・
現時点で、どのメーカーからも「タングステン製品の生産を完全にやめる」という発表は出ていません。各社とも「値上げ」でなんとか維持している段階のようです。
そのため、しばらくは…
- 価格がじわじわと上がり続ける
- カラーやサイズの選択肢が絞られる(定番色のみになる等)
- 人気商品ほどすぐに品薄になる
という状態が続きそうです。「世の中から消える」という極端な話ではなく、「これまで以上に大切に、ここぞという状況を選んで使う贅沢な道具になっていく」というイメージが一番近いかもしれません。
初心者の釣り人さんへ!今すぐできる3つのロスト対策
「じゃあ、高価なタングステンを無くすのが怖くて釣りができない…」なんて不安になる必要はまったくありませんよ!初心者目線で、今すぐできる賢い工夫を3つご紹介します。
- 海の状況に応じた「素材の使い分け」
根がかりしやすいポイント(岩場など)では、あえて安価な「鉛ヘッド」を使い、砂地や激流のポイントで「タングステン」を使うなど、場所によって使い分けるのがおすすめです。 - よく使うお気に入りは早めに確保
自分がよく行く水深で使う重さや、実績のあるお気に入りカラーがあれば、無理のない範囲で少しずつストックしておくと安心です。 - 石田船長のアナウンスをよく聞く!(これが最強の対策です!)
船の上では、石田船長が常に「ここはちょっと根が荒いですよ〜」「もうすぐかけ上がり(斜面)になります」とアナウンスしています。 この声が聞こえたら、【着底後、とにかく一瞬も止めずにすぐ巻き始める】という基本をいつも以上に意識してみてください。これだけで、高価なヘッドのロスト率は劇的に下がります!
まとめ
タングステンの高騰は、中国の輸出規制・半導体業界との需要競合・中東情勢という複数の要因が重なった、構造的な問題のようです。釣具メーカーも値上げという形で対応せざるを得ない状況が続いていて、当面はこの流れが大きく変わることはなさそうです。
とはいえ「タングステンのタイラバが無くなる」というほど悲観的な話でもありません。気になる道具は状況を見ながら、無理のない範囲で確保しておく、というくらいの心構えでちょうど良いのかなと思います。
しばらくは値上がりや品薄の傾向が続きそうですが、手持ちの道具を大切にメンテナンスしながら、上手に付き合っていきましょう!
引き続き、動きがあればこのブログでも追ってお伝えしていきます👀
FOLK IN ON は来週も安全第一で出港します!
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